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(去年9月 鎌倉の駆け込み寺・東慶寺にて)

今日桜の木の下で咲いている水引を見かけました。しかも通常の紅白の花が咲くタイプではなく、すべての花が白いものでした。

この水引という花は、秋の茶花として、お茶の世界では大変珍重されている花であります。茶道で使う花は、なるべく飾り気のないものが好まれますので、水引のような花は、お茶席にはぴったりであります。写真のように、通常の水引は、赤と白の小さな花を咲かせます。それが、あの慶事の際に用いる水引を彷彿とさせることが、この花の名の由来になっています。

それにしても、私はこの花を見るたびに、こう思ってしまいます。「まるで茶花になるべくして生まれた花だなぁ」と。野で咲いているときにはそれほど綺麗には見えないけれど、切って茶席に飾ると映える花、それがこの水引なのではと感じます。ほかにも、ムクゲ、椿など、一輪だけ切って飾るととってもきれいに見える花というのが、実は茶道ではとってもよく好まれています。





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生けられた水引。ツワブキやノコンギクの背景となって、花の美しさを際立たせております。水引は背が高いので、こうして主役ではなく、脇役として、ほかのお花の盛り立て役をしてくれます。

これからの時期、水引は茶人にとって、無くてはならない存在ですね。