015

















三田にある300年の老舗・秋色庵大坂家の生菓子です。甘くて上品で、癖のない味わい、そして魅力的な手の込んだ意匠が私はとっても好きです。

今週の生菓子は特に意匠が秀逸、こういうときってたいていすぐ売り切れてしまうのですが、今日は買い求めることができました。こちらは見ての通りアジサイです。ガクと花が一つ一つ細かく作りこまれています。アジサイの特徴である色彩変化(gradation)がよく表現されております。私は姫アジサイの美しい青が好きでありますが、イギリスで見つけたstrawberry色のアジサイとか、真っ白なアジサイもいいなぁと思っています。


012




















もう一つの生菓子です。見ての通りの大山さん蓮華です。オオヤマレンゲはご存知の通り、茶道ではお茶花としてよく好まれています。ご存知の通り、花が咲くと芳香がありますので咲く前のものを生けないといけません。茶会で用いる際には何本もオオヤマレンゲを取り寄せ、予備のものは冷蔵庫にしまっていて、生けたものが咲いてしまったら取り換える、という先生の話を聞いたことがあります。ご存知の通り、実に扱いにくい花です。





019

















ちょっと細部を。赤色がめしべ、緑色がおしべです。こんな単純な色の使い分けなのに、一瞬でオオヤマレンゲだとわかるところに大坂家さんの技術力の高さを感じずにはいられません。私はオオヤマレンゲとか、クマガイソウとか、アツモリソウ(レブンアツモリソウは除く)のような珍しい花というのはあんまり好きじゃありません。やはり欲しいと思って手に入るような身近な花、山吹とか、ムクゲとか、ホタルブクロ様(敬称)とかがいいんです。






016


















こちらは今月の和菓子。寒天のアジサイです。なんかお寿司みたいに見えますが、食べたらとってもおいしいとのこと(母談)。みずみずしい色合いがとってもよろしいです。

そういえば、6月16日は「和菓子の日」なのだそう。これにはちゃんとした謂れがあって、平安時代から続いた和菓子をお供えする宮中行事がこの日に遇ったからだそうです。この話についてはまた16日にできたらします。

関係はあんまりありませんが、その同日にはアイルランドのダブリンで「ブルームズデイ」という行事があります。モダニズム文学最大の作家であり、私の研究しているジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』における作中の日にちが6月16日なので、毎年同日にはダブリンで『ユリシーズ』祭りが催されています。これがブルームズデイ。私も一度は行ってみたいものです。








009






















おまけ。留鳥のイーヨさんです。一週間に1,2度イーヨさんが私の家の前の畑にやってきています。秋に北海道から渡ってくるイーヨさんたちのように「イーヨ!イーヨ!」と景気よくは鳴きませんが、姿を見られるだけでも私は幸せです。