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講習会前のことを振り返ると、必死に水屋の勉強をしていたのを思い出します。

なにせウチの稽古場には水屋がありません。

講習会のメンバー36人中水屋に全く接したことがないのは私一人でした(笑)

そんな私は買ってきた本から得た付け焼刃の知識(とはいっても上写真の本は堀内宗心宗匠の指導が入った素晴らしい本です)で合宿に臨みました。

今回私は二回も水屋をやらしていただく機会を得ましたが、実際に水屋の前に立つと何をすればいいやら…。

上の棚は通し、下の棚は簀子、一番下には水皿というのはわかるのですが、建水の置き場所、カイゲ・コシキはどっち、柄杓の清め方…などとたちまち分からなくなり、度々指導を仰ぐことに。

ただ、通してやってみることで、水屋の準備・片付けにも茶道の合理性がよく現れているなぁというのは強く感じました。

何度も水屋をやっているうちに、そうした理にかなった流れを自然と覚えていくのだろうと想像しますが、まずは水屋をやる機会をつくらないといつまで経ってもおぼえないですね。


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上の写真も水屋の本。

水屋仕事というと、点前に必要な道具の準備・片付けの全般を指しますが、そうしたものまで楽しめるようにならねば茶人とは云い難い、と元表千家教授で、光悦寺住職の山下恵光宗匠が著書の中でおっしゃっていました。

私も稽古の日は早い時間に行って準備を手伝い一番最後まで片付けをするよう心がけていますが、楽しむという境地に至るのはなかなか難しい。

講習会の稽古当番のときは初めてだらけでてんてこ舞いでしたが、内弟子さんたちは素早くなんでもこなしてしまう。

私は登板で煙草盆の準備や炭の準備、軸の片付けなどをやらせていただきましたが、失敗続きで内弟子さんに結局やっていただきました。

わたしにとって水屋も水屋仕事も、本場に行って実際に見てやることができたのは、大変意義深かったし、祖母が私を行かせたがった理由もよくわかりました。

水屋と水屋仕事。影に隠れながらも、茶道の大切な部位を占めていることを痛感した講習会でした。