98a2e1f3-s





























続・数寄と茶花の話。

昨日の記事で茶人は野の花を用いるべき、という利休以来の原理主義的主張をしてみたわけですが、具体的に私はどの茶花を理想としているかを此度はお話します。

下に一覧化しましたが、ほとんどは祖母の家に咲いている花ばかり。あとのものも庭で普通に育てられるありふれた花ばかりです。


春: 梅、レンギョウ、ハナズオウ、諸葛菜、山吹、木瓜、菜の花、雪柳

夏: ムクゲ(宗旦、白小輪)、ヤマボウシ、ハンゲショウ、フタリシズカ、ホタルブクロ、ミヤコワスレ、ハナイカダ、卯の花、芙蓉、オダマキ

秋: ホトトギス、萩、ノコンギク、吾亦紅、フジバカマ、シュウメイギク、ミズヒキ、ムラサキシキブ、シュウカイドウ、ツワブキ

冬: ツバキ(薮、侘助)、サンシュユ、千両、マンサク、寒芍薬、照葉(ドウダンツツジ、トサミズキ)



f96833e3-s


























春。

桜の咲く時期と大方かぶりながら実に渋さを出している路傍の低木、それはレンギョウのことです。実に玄人好みな茶花で、これをいつか生けてみたいと思っています。

諸葛菜はこの時期長く咲くので重宝します。梅は「花の兄」としてムクゲ・椿に勝るほど茶花との親和性があります。




659edc1c




























夏。

雪のような花のヤマボウシの花弁はいつ見てもいいなぁと思います。

アオイ科のお花の天下。ムクゲはなるべく園芸種ではなく、原種に近い野趣あるものが良し。芙蓉は生けるには難易度高めですが成功すると本当にうれしいもの。




91e9cb58-s




























秋。

フジバカマの飾らぬ格好良さに心酔します。茶花としてこれほど伊達な奴はおりません。

キク科の天下。ツワブキ、ノコンギク、ヨメナ、フジバカマなど数々。困ったら空地のホトトギス。脇を添える花も吾亦紅、ミズヒキ、ススキなどたくさんおります。




2fedbf1c-s



















冬。

侘助のおちょぼ口と薄紅がとっても茶にお似合い。こぶりでかわいらしい花です。

花はないですが実はありますし、葉もあります。腕の見せ所です。


こんな感じで私の選ぶ茶花というのは、祖母の庭にあるか、鎌倉の花の寺(円覚寺、東慶寺、海蔵寺)にあるかというようなものです。やっぱりオオヤマレンゲやクマガイソウより、ホタルブクロです。