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紅葉の青森 八甲田山へと行ってきました。

青森市街から南に車で一時間 広大な緑に抱かれた八甲田は名湯あり散策路ありと大変訪れる価値のある場所であります。一帯は紅葉の名所でありその南にある奥入瀬(おいらせ)とともにこの時期たくさんの人がやってきます。

4月に私が八甲田を訪れた際はまだ人の背以上の雪が残っており 八甲田は全く散策ができませんでした。それから半年を経て再び八甲田の名湯 酸ヶ湯に入りに そして八甲田山に上りに行きました。一日目は酸ヶ湯でゆっくりして 二日目には酸ヶ湯から大岳を経て八甲田を周遊してきました。


八甲田山散策の行程は以下の通り。地図の青の部分が此度歩いた道です。


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7:00 酸ヶ湯下登山口(925m)
7:40 下毛無岱(1025m)
8:20 上毛無岱分岐点
8:45 大岳ヒユツテ
9:15 大岳山頂(1584m)
10:00 八甲田清水
11:20 酸ヶ湯上登山口


紅葉は酸ヶ湯のあたりが一番きれいでした。それより上はだいたい終わりに差し掛かっており 八甲田でも有名な紅葉の名所 毛無岱(けなしたい)はすでに多くが落葉していました。



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新幹線で新青森 在来線で青森と乗り継いで5時間。そこからは酸ヶ湯の送迎バスで一時間かけて八甲田山中の酸ヶ湯へと向かいます。その途中では八甲田山がきれいに見られる場所があります。この日は曇って山頂は見えませんでした。



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酸ヶ湯の本館です。周辺はこれ以上ない見事なブナ林の紅葉で色づいておりました。この日も酸ヶ湯は満員。予約は一か月先までいっぱいとなっていました。




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酸ヶ湯名物の千人風呂です。硫黄泉の白く濁ったお湯がいかにも効き目ありそうであります。酸ヶ湯には私が勝手に 住人 と名付けている長期宿泊者たちがおりまして このお湯の効能を信じて湯治をしているのであります。草津の湯ほどではありませんが 酸ヶ湯にも今世の医学では証明できないような効能がたくさん隠されているかもしれません。



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千人風呂には二つの浴槽がありまして 熱い方がこちらの四分六分です。一回入ったらのぼせてしまうほどの熱さであります。




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こちらはぬるい方の熱湯。こちらもけっこう熱いです。



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朝方や夕方には満員になる千人風呂ですが昼前や真夜中はあまり人がいません。ゆっくりと入りたければこの辺りの時間がねらい目でしょう。






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夜中は大雨暴風でありましたが 次の日は晴れ間が戻ってきました。山の方はどうなっているのかわかりませんが 酸ヶ湯はいい天気です。

帰りの送迎バスが12時半に出るので それまでに八甲田を周遊して戻るため 7時に宿を出ました。



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酸ヶ湯の裏から出ている登山口です。ここから緩やかな上りを経て最初の見どころである下毛無岱へと向かいます。




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酸ヶ湯のあたりに広がるブナ林です。まっすぐに幹を伸ばし大変背が高くなっています。林立する様はなんとも美しいものであります。





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ブナで真っ赤に染まる酸ヶ湯。紅葉にもいろいろありますが 雑木林とは違ってブナ林のこの統一感のある美しい紅葉は格別な気がします。





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歩いて30分 湿原帯の下毛無岱にやってきました。枯れ草の色合いがとってもきれいです。




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下毛無岱から見える八甲田の山頂部には雲がかかっています。かなり風も強く雲の動きが速いのでこの後この雲がとれることを期待して進みます。




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下毛無岱は栄養の乏しい湿原でありますが 一部ハイマツや紅葉のある低木などが生えており そのおかげで湿原のなかに紅葉が見られる珍しい景色がこの時期にはあります。




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下毛無岱の紅葉は半分以上が終わっておりましたが ナナカマドなど一部の紅が残っておりました。





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急階段の高台から望む下毛無岱です。ほんの一部だけですが緑の中に紅が混じっています。




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下毛無岱の上には上毛無岱があります。こちらの紅葉は完全に終わっていました。




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上毛無岱の美しい池塘。昨日が大雨だったせいか木道は半分水に浸かっているようなところもありました。




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上毛無岱の分岐点です。この辺りより上は霧がかかっていましてだいぶ天気が悪そうな模様。





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霧と暴風の中をひたすら上ります。






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高木のない吹きさらしの場所に出ました。風がものすごいです。



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大岳小屋が見えてきました。

風よけにここで20分ほど休みました。中でも避難してきた人が大勢休んでました。


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大岳小屋を出るとだいぶ山頂部の雲が無くなって晴れ間が見えてきました。大岳の上りの途中ではだんだんと向かいの井戸岳 赤倉岳が見えてきました。下に見える小屋が先ほど休憩をとった大岳の小屋です。

ここから見える景色も窪地の様になっている場所が紅葉しており綺麗です。この窪地はかつての噴火口跡です。




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赤倉岳の間からは田代平の湿原が垣間見えました。天気が良ければこの向こうには岩手山も見えるそうです。






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大岳の山頂に着きました。また曇ってしまいましたがこの後展望が開けました。





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雲が晴れてから東に目をやると八甲田の連山 雛岳と高田大岳の美しい円錐形が望めます。八甲田は大岳だけではなく他にもたくさん山が連なっています。また裾野にも湿原や森が広がっていて大変懐が広いのです。




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大岳下の鏡沼です。強風で水面が煽られています。







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大岳から降りてくると酸ヶ湯付近の紅葉が右側に見えてきました。




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そして左側にう目をやるとアオモリトドマツの森が。中央の三日月形の池の向こうに見えるこんもりした山は硫黄岳と言います。

そして奥の方には南八甲田の山々が。大岳などの北八甲田と比べると人は皆無に等しくより山や木々と語らうことができます。たぶん右奥のこんもりした山頂を持つのが最高峰の櫛ヶ峰だと思います。


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大岳の向かいにそびえるこれまた円錐形の小岳。ここから東に高田大岳や雛岳に伸びる縦走路があります。時間があればこちらのほうも散策したかったんですけどね。



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八甲田山唯一の水場である八甲田清水まで来ました。硫黄分の多い温泉ばかりの八甲田にあってとても澄んだ湧き水です。



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八甲田清水を過ぎたあたりで大岳がきれいに望める場所に出てきました。ところどころにアオモリトドマツを見ることができます。冬になるとこのアオモリトドマツが雪にすっかり覆われて八甲田名物の樹氷が出現します。






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先の毛無岱と比べると大変小さいですがこちらも湿原の田代岱です。八甲田清水のあたりから流れてきた水によって池ができています。




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いつの間にか天気はすっかり良くなり山頂部の雲も晴れました。ただ北海道にいる低気圧のせいで風は強風のまま。




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ガレ場の沢を降りて再び酸ヶ湯を目指していきます。



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酸ヶ湯付近の真っ赤なブナ林がここからでも見えます。




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この辺りは火山性の有毒な気体が噴出しているところです。強風にあおられてかなり硫化水素の独特の臭いがします。



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この辺りから沢を離れて紅葉の森の中を下っていきます。三連休の初日とあってお客さんはけっこういました。大岳はまだ行楽の山ですので 子供連れの家族もたくさんいました。




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アオモリトドマツとブナが混在する森。奥には南八甲田の櫛ヶ峯(たぶん)も見えます。







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今がちょうど見ごろの紅葉の森の中を行きます。アオモリトドマツの深緑に混じって様々な木の紅葉が見られます。ちなみに手前の紅葉はミズナラです。




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黄金に染まる木。







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橙に染まる木。



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カエデの紅葉はひときわ見事でした。カエデにも色々種類がありますが これはカジカエデと言います。信州のお諏訪様の神紋である梶(カジ)の葉っぱにそっくりなのでこの名があります。





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紅葉の森を行く。昨日の雨のせいで道の状況は悪かったのですが この見事な紅葉はそれも忘れさせてくれるほどでした。




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この日最も綺麗だったカエデがこちら。真っ赤な色合いが青空に映えます。形が八つ手の葉っぱのように大きくおそらくハウチワカエデと思われます。




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紅葉が途切れ低木が群生する場所に出ました。この低木もたぶん紅葉する木だったのかもしれません。



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木々の間から津軽の名峰 岩木山が見えました。山頂では雲がかかって見えませんでしたがようやく拝むことができました。岩木山には六月にミチノクコザクラという岩木山だけでしか見られない桜草があります。ぜひその時期に訪れてみたいものです。





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木々の間から左奥に建物が見えてきました。東北大学の施設だそうです。登山口はもうすぐ。



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酸ヶ湯上の登山口に着きました。ここまで四時間強でした。まだ送迎までは一時間以上余裕があるのであとは酸ヶ湯付近を散策です。



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紅葉の森から顔を出す硫黄岳。八甲田の連山はどれも本当に絵になる山ばかりです。






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酸ヶ湯近くにある地獄沼です。酸ヶ湯と同じく白く濁った色合いをしています。とても素晴らしい紅葉の名所です。




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地獄沼から顔をのぞかせる大岳 小岳 硫黄岳の三山。見事な景色です。






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紅葉に彩られる沢。黄金色がとてもきれいです。







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酸ヶ湯の見事なブナ林と大岳。さすがに大岳は大変風格を感じます。9月に上った飛騨山脈の常念岳と似たものを感じます。




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酸ヶ湯の本館の後ろに迫るブナ林の紅葉。お客さんもたくさんでした。




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酸ヶ湯ではとれたてのリンゴが売られておりました。お隣の黒石にあるリンゴ農園でおととい収穫されたばかりだそうです。ジョナゴールドという色の綺麗なリンゴでお土産に十個ほど買っていきました。






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12時半に酸ヶ湯発の送迎バスに乗って八甲田を後にします。行きの時は見えなかった八甲田の連山が今日ははっきりとみることができました。こうしてみると裾野はきれいに紅葉しているのが分かりますね。



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帰りの新幹線からも八甲田は綺麗に見られました。一日しかいられなかったのがもったいなく感じられてしまいます。





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最後に盛岡付近から見る岩手山。この御山もいずれお詣りしたいものです。


というわけで山や木々 名湯に元気を分けて頂いた山旅でした。やはり平地よりも山の紅葉のほうが迫力があっていいですね。八甲田は今回周れたのはほんの一部のみですので また酸ヶ湯に入るついでに散策できればと思います。おしまい。