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朝顔(芳斎)

6月21日は夏至の日であった。夏は金沢に蒸し暑さをもたらし、さらにその上に梅雨が曇天を乗っける形となっている。

もうすでに盛夏の花は多くがお目見えしている。近くの朝顔好きの家に毎朝律儀なる花が開くのを横目に見るたびに季節の移ろいを感じてしまう。



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歴史の宿すみよしや(大手町)

江戸時代から続く宿。金沢は旅館不足が続いて価格も高騰気味。しかしこういうひっそりした宿が町中に実に多かったりするわけで。案外簡単に宿がみつかるかもしれない。金沢住まいだけどぜひ泊まってみたいと思う宿は少なからずある。たいていは驚くほど心のこもったもてなしをしてくれるだろう。




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淵に彩る緑(金沢城)

新緑も二カ月過ぎれば大人しく。もみじの谷は秋こそ楽しかれど今の暗を湛えた萌黄色にも心癒される。騒がしかぬ佇まいに清風の聞こえるような気がする。



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撫子(金沢城)

終わりかけの体良くない物だけど。なでしこは華やかな女郎の花。最近は高山に咲くタカネナデシコというものに興味がある。白根三山や白馬岳に咲いているというので見に行きたい。




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ほたるぶくろ(大手町)

ちょっとヒメシャジン風のほたるぶくろ。袋花の小さいのが愛らしい。この淡い紅の入った色がとても好きだ。



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擬宝珠(兼六元町)

ギボウシは花良し葉良しの味わいある花。花の形はまさに橋の擬宝珠そのもの。この時期は花茎が実に背高くてよく目立つものだ。



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夏椿(兼六元町)

夏雲に似合う白妙の花。少しうるおいを湛えた花弁が涼しさを提供してくれる。お茶席にあると水打ちでもしてもらったかのような気分になる。金沢城下で街路樹として植えられている。




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あじさい(広坂)

今年はなんだかあじさいの出来が良くない。梅雨に入ってから好天が続いたためだろうか。花に色がついていないものが多いのだ。これから雨続きになればもっと滴に青や赤花の映える佇まいになるのだろうか。



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むくげ(香林坊)

盛夏の花むくげ。気が早いものはもうすでに咲いている。気が早いといえば昨日は石川門の近くの桜の木で蝉が鳴くのを聞いた。写真のむくげは底紅の花は薄紅、大きさ自体はかなり小さ目だ。これから暑くなればなるほどむくげは沢山花を咲かせることだろう。



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のうぜんかづら(長町)

こちらも気の早いのうぜんかづら。大野荘用水の川沿いに咲いていた。この紅緋色の濃い色合いはいかにも天道のじりじり照り付けるかのようだ。




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立葵(三社町)

金沢には立葵が少ないと嘆いていたら新幹線の線路近くに沢山咲いているのを見つけた。もう時期としては終わりなれど随分と元気だ。立葵を見ると朗らかな気分になれるから良い。愛想の良い猫にかまってもらったときと同じ感覚。





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武家屋敷の長屋門(長土塀)

寺院脇にひっそりたたずむ武家屋敷跡。家の近くに文化財があると聞いてはいたがようやく見つけられた。重厚感は無いが残しておきたい景観だ。



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オカトラノオ(東山)

お茶花にも良しのトラノオ。卯辰山麓寺院群のひとつの境内で咲いていた。





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八重梔子(尾張町)

久保市乙剣宮の境内にあった八重のくちなし。とっても良い香りをただよわせていた。もう新芽が花の横から生えているからそろそろ御終いということだ。




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種々百合(尾張町)

色とりどりのユリの花。呉服店の前でお店を彩っていた。百合はあまり芳香が好きではないのだがわりに小さい花のものがこうして並ぶ様はこの時期の風物詩として良いものだと思う。



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ニワナナカマド(芳斎)

背の低いナナカマド。秋には紅葉が綺麗だがこの時期にはアワモリショウマに似た白い花が咲く。



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寺院のアジサイ(芳斎)

鞍月用水のたもとにある寺院。この時期はあじさいが荘厳してくれる。鞍月と大野荘、この二つの用水路は金沢の風景には無くてはならない存在なのだ。




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向日葵(玉川町)

酒井抱一や鈴木其一が好んで描いた向日葵の花。江戸時代にはすでに渡来していたというから我々との付き合いは長い。このひまわりは随分と背が低くて可愛らしい。


ようやく梅雨の本格的な到来といった金沢の様相であるがいつまで続くだろうか。次の小暑七夕の頃にはまた夏の一足踏み入れて違った風情の見られることだろう。