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白木槿(長町)

木槿花のお目見えし蝉の所々で鳴いて一層夏は活気づいてきている。雨間の天気は雲に壮大さを感じるし暑さにも拍車がかかり氷菓子の欠かせぬ具合である。未だ不安定に雨が降ったりやんだりしている。夜に豪と降って朝にも少し降って午後にもなんとなく傘が手放せない そんな様だ。もうかれこれ半月も窓の外に白山を見ていない。そろそろ快晴の日が一日ぐらいは欲しいと思ってしまう。

そんな市中を巡って見つけた明らかな季節の移ろいを此度もお届け。まづは木槿。暑さに乗じて一気に咲きだした感じだ。まだ咲き始めながらとても勢いがある。多くは涼のある白花だ。



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夏の白雲沸き立つ犀川の向こう(千日町)

医王山辺の県境からもくもくと沸き立つ雲。向うは富山の美しい砺波平野だ。夏の幾重にも重なる雲に近づいてきた。ただまだ薄雲が空を統べていて盛夏の空模様ではない。



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朝顔(千日町)

たまに似非物の造花もあるのでご注意。昼も過ぎたころ合いなので縁のほうから疲れていって花は畳まれようとしているところ。





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にし茶屋街(野町)

簾が登場し夏の風情。時折見かける芸妓の白を基調にした装いもまた涼しげ。



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寺への抜け道(野町)

よく猫を見かける細路地。奥に見えるのは忍者寺妙立寺の裏門。金沢にはこういう入り組んだ道が多い。区画整理のあまりされていない城下町ならではだがその分車の往来で迷惑することも。




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白花木槿(竪町)

汗まみれになって坂道上るその端にはいつもムクゲ。百日紅にしろ芙蓉にしろ出会う時は常に暑さで額に汗している。それだから盛夏の酷暑と相まってあまり好きじゃない人もいるかもしれない。でもお茶をやっている人ならムクゲは茶の粋を知っている花だから嫌いなはずはない。



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鬼百合(笠市町)

赤楽茶碗のような色合いのオニユリ。鬼とは言われつつも小柄で可愛らしいもの。霧ヶ峰や谷川岳で見たのはオニユリではなくコオニユリであった。オニユリよりも花の数が少なくさらに上品だ。




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桔梗(笠市町)

秋の涼風誘う風船花。民家のお庭には好んで植えられているけどあまり背が高くないものが多い。その点この桔梗はよく伸びていて野趣あふれていた。




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夏雲映す浅野川(彦三町)

浅野川は犀川と対をなす金沢の川。川の音に勢いあふれる犀川と比するとこちらは実にやさしげで静かだ。この主計町茶屋街へと至る遊歩道はなんとも川に近しくて風情を感じる。



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山手の路地(山の上)

卯辰山麓寺院群のある道。ちょっと瀬戸内のどこかの島の坂道に似ていたりする。こちらは市中の華やかな雰囲気とは打って変わって実にひっそりとしている。




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蛙とヒツジグサの葉(山の上)

蛙の声響く本堂前の池。次々と蛙が跳ねては池へと飛び入る。艶やかなヒツジグサの葉は水面を覆い尽くしていた。




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心蓮社 夏色の庭園(山の上)

忘れられたかのようなお堂裏の緑豊かなお庭。苔に足を取られてしまいそうになる。石組や池の形に妙を見せる江戸時代の庭園だけれども今は一色の緑に心癒される。




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半夏粧(東山)

盛夏前にして白粉施す不思議な葉。草地にのびのび咲いている印象があるので市中には見出しがたいかと思っていたら鉢植えのものを発見できた。この白い葉を見るといよいよ暑くなる気がする。




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梶の葉(東山)

梶は七夕でも用いられる面白い形をした葉で知られる。信州諏訪神社の神紋としても用いられている。お化けの手のような葉っぱはまるで作り物のよう。東山茶屋街のお茶屋の入口に鉢植えで置かれていた。




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七夕飾り(東山)

ひっそりと七夕。風に吹かれるくす玉が何とも涼しげだ。東山茶屋街の裏路地で。




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西日受ける尾崎東照宮(尾山町)

なんとなく夕日の色にも夏を帯びてきた気が。日の落ちるのも7時近くとなり時間をうっかり勘違いしてしまいそうになる。ただ日照時間は少なめ。



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昼顔(高岡町)

日陰の迫ってしおれていく昼顔の蔦。朝顔よりも雑草みたいで生命力にあふれている。高岡町の駐車場の裏であたりに色を添えていた。

次回の大暑は一年で最も暑いとき。きっと蝉の元気に鳴き 夏らしい青空の一面に広がっていることだろう。ようやく停滞する梅雨が吹き飛ばされて山にも行けるようになることを願うのみだ。