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今日豊後梅の開花を見ました。大家さん家で二三花弁が開いています。梅の中でも一番好きです。

紅の木瓜も咲いていました。紅白の木瓜は一月ごろから咲いていましたけどね。



最近また茶道具に興味が湧いてきました。茶道はもう半年もやっていません。けどお道具を見るのは趣味に合います。

茶道具なんてなんだか汚らしくて不恰好だ、とつい最近まで軽蔑していました。その時は絵画のほうを欲したのです。今になってまた数寄欲が出てきて、色々探しています。出光美術館が11日から館蔵の唐津焼の展覧会をやるそうで。目録目当てで赴こうかと思います。そういえば神保町で優れた古唐津の図録を手に入れました。もうしかしたら、体力があれば古唐津特集をやるかもしれません。

唐津焼って不思議ですね。備前みたいに土臭すぎず、かといって京焼や柿右衛門のように洗練されているわけでもない。なんとなく文人趣味なところがあります。「一楽二萩三唐津」と言いましたが、茶碗に限らず、皿物、水指、壺など独特の味わいがあります。

今まであまり唐津には注目したことがありませんでした。自分の好きな小堀遠州好みとか、古伊賀とか、井戸茶碗とか、箔物(唐物や大名物など)にこだわっていましたね。あまり唐津は個性が無いものかと思ってましたが、単に何も知らなかっただけなんです。できれば佐賀まで出向いてみたいものです。本式に興味もわくでしょう。

唐津の良さってやっぱり異国趣味というんでしょうかね。唐津と言う言葉自体が唐、つまり韓、高麗への港町の意ですから。独特の絵付けとか、侘びた色合いとか、国物でもちょっと特殊です。無理やり高麗茶碗を日本で創出しようとして生まれたのが萩茶碗。とすれば全く自然に素直に高麗物の気風を受け継ぐことが出来たのが唐津だと思います。萩茶碗は異様に作為性を感じますのに、唐津のほうは、いかにも民芸運動の好みに合ってそうであり、嫌味がありませんね。萩と唐津、近くにあって実に好対照です。

唐津を見る茶人はかの憧れの井戸茶碗を念頭に置いていたことでしょう。なるほど色合い、琵琶色はよく似ています。ただ唐津のほうは少し暗さがありますし、だいぶさっぱりした印象を受けます。井戸茶碗ほどの広々した宇宙を唐津は持っているわけじゃありません。「艶やかな感じ」、これが唐津焼の良さです。貫入があるのに光沢があってそこまで重苦しい印象を受けない。この辺に唐津焼が文人好みである由縁がありそうな気がします。