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三度目のお花見です。

見ごろは短し急げよ乙女です。

今回は水道橋駅で降り、小石川、春日、茗荷谷、白山、本駒込、そして駒込駅と北上する直線約6キロほどの行程です。そのあいだには桜と庭園を両方楽しめる、小石川後楽園、小石川植物園、六義園をそれぞれ巡りました。

史跡も多いので桜の時期じゃなくてもお奨めできる散歩道です。では行ってみましょう。




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水道橋駅から徒歩10分、都会の真ん中とは思えぬほど素晴らしい風情を湛えているのがこの小石川後楽園です。

私は桜の時期、そして花菖蒲のころと二回来たことがあります。よく管理された庭園でいつ来ても大満足なこと請け合いです。

回遊式庭園の池の周りには桜が植えられています。海外からの観光客から近場の白襟さんまで客層は様々。皆桜がお目当てです。染井吉野のほうはちょうど見ごろでした。




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木陰で静かに流れる木曽川の趣。桜のある大泉水にばかり目が行きがちですが、私はこの小川の落ち着いた風情が大好きです。



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いつもは静けさの中にある内庭にも白く萌えいづる一本の木が。



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桜です。染井吉野ではないようで、花弁の小さな山桜です。




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愛宕山の中腹にはシャクナゲです。

シャクナゲって私は知識が浅いもので、西洋のものと日本のものと見分けが付けません。これは花弁の色が白く、葉の細長く内向きに巻いています。さてどっちでしょう。




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大泉水を一周してくると桜が綺麗な場所にやってきました。水辺の桜ってとても絵になるものですね。




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日本庭園では広島縮景園や芝離宮で見かける西湖堤です。

少し花筏が出来ています。あと一週間もしないうちに湖面は薄紅一色に染まりそう。



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嵐山を借りた景色、大堰川より眺めるしだれ桜の景色です。水面にも薄紅が映っています。後楽園にはしだれの大木が三本ほどありましたが唯一これだけが見ごろでした。紅しだれはこれからです。




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枝垂れ桜の花弁はこんな感じ。遠目から見たのと比するとわりかし地味なのです。

ちょうど燈籠を背景に撮れました。

以上が後楽園の桜でした。



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後楽園から北に、少し春日の住宅地に入っていくと坂の上には牛天神という神社があります。

此所は梅で知られる天神様にも関わらず染井吉野の木をご神木としているちょっと変わった神社です。





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神木には注連縄。牛天神は本当にひっそりとした、忘れられそうな神社でありますけど、この時期ばかりは桜が境内を彩ってくれます。




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牛天神から道なりに進むと風情ある赤レンガの塀が。どんな由緒があるのかと思って回り込んでみると此所は真言宗のお寺、常泉院でした。此所には木曽山脈の別称として「中央アルプス」を提唱した登山家、小島烏水の墓所があります。




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細路地を抜け、春日通を挟んで向かい側に来ますと、徳川家の庇護を受け栄えた大伽藍、伝通院が見えてきます。

静かなお寺ですが隠れた観桜どころです。本堂前や山門横、そして霊園には見事な枝振りの桜の木が。



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枝垂れです。咲いたばかりなのでまだ紅が濃いのです。




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春満天、の染井吉野です。





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歴代住持の特徴的な墓のずらりと並ぶ中にも染井吉野が。



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まだ新しい感じのする山門を背景に。




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伝通院を離れ、春日通を道なりに行くと桜の隧道のある坂道が。此所は都内随一の桜の名所、播磨坂です。有名とはいっても目につくのは地元の人たちばかり。親子連れでお花見してました。




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どの染井吉野も満開です。


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空を覆いつくさんばかりの桜の花。花の密度の高さなら此所がおすすめです。



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播磨坂を下り切ると其処はもう小石川植物園前。観桜が連続します。

小石川植物園はあまり知られていないかもしれませんが染井吉野がとても見事です。訪れるのは親子連ればかりで、お酒も持ち込めないのでわりかしのんびりできます。

あと吃驚するくらい園内は広いのです。園内には植物園の名に恥じぬくらい多くの花木が揃っていますし、日本庭園もあります。奥には針葉樹の森があってよく子供たちがかくれんぼをしてます。意外な多様性に富んだ場所なのです。



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園内に入るとまずは桜坂を登ります。





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坂の上の台地に出ると桜の並木が現れます。

此所の染井吉野はさすが植物園だけあってのびのびと育っています。空間が広いので横に伸びているのが珍しいです。



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桜の森の満開の下。そんな言葉を思い浮かべるような景色があります。




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ちょっと花曇ってきました。



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桜だけじゃありません。椿もあります。

私はまだ銘木椿を見たことがありません。いつか奈良に行って東大寺二月堂のたもとにある高名な「糊こぼし椿」を見てみたいものです。



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本日一番立派だった染井吉野の木。本当は上にじゃなくて横に伸びたいのが染井吉野の本音かもしれません。



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汚れた空気や人の手から逃れ出た染井吉野はつける花びらもなんだか特別元気です。




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早くも躑躅、開花です。かなり紅の濃いサツキみたいな品種です。




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明治9年築の旧東京医学校本館の建物、元々本郷の東大内にありましたが移築され、今では植物園の顔になっています。

擬西洋様式の奇怪な建物の前には桜の老木、頑張ってます。







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こちらは満開の山桜。地味だけど其れが良いです。




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落ち着いた風情の庭園です。




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植物園を後に、御殿坂を越えていきます。白山の繁華街に出て、少し住宅地に入ると地名の由来となった白山神社が見えてきます。




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神社にも桜、ありました。背が高いので撮るのは難しいのです。

静寂の境内でありますけど、この時期は種々の桜でにぎやかです。




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白山から本郷通に出て、さらに北上します。すると左手に薄紅の綺麗なお寺が。本駒込の吉祥寺です。かの吉祥寺の地名となったお寺でもあります。

境内は驚くべきことに桜だらけ。枝垂れはまだ早かったのですが染井吉野の方は満開を迎えてました。



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鐘楼、桜に囲まれてます。



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江戸時代建立の経蔵の周りも桜だらけ。




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可愛いしだれ桜の花びらです。



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曇ってしまってあまり映えませんが、全部満開です。




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経蔵と丈を競い合います。



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吉祥寺から本郷通をさらに北上する事10分、最後の目的地である六義園に到着しました。

六義園の名物と言えばこのしだれ桜。皆これを見に来ます。かなり咲きだしが早かったみたいで花は終わりかけでしたが、華やかさの余り香、味わってきました。




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色も褪せてしまって新芽が出始めている枝垂れです。



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私の最も好きな花、山吹を見つけました。実を言うと同時期に咲く花同士では、桜より山吹のほうが良いのです。

どんなにあたりが暗くても自身は朗らかさを忘れない性根の明るさがウリです。



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六義園の展望どころ、藤代峠です。晩秋には此所からの紅葉が最高です。けど今はちょっと寂しいですね。



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今年も来てました、金黒羽白たち。名の通り目が金色、羽根は白であとは真っ黒です。越冬のため六義園にやってきていますがだいぶ減った模様です。





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玉藻の磯付近から、蓬莱島越しに吹上茶屋を見ます。

江戸時代には絶賛されただけあって、何処から見ても絵になります。





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対岸にこんもりとした山、藤代峠を望みます。

六義園散策はここまで。




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六義園では桜成分が物足りなかったので最後に駒込駅前の桜で見納めにします。

観桜に史跡名所に、満喫できたお散歩でした。