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福島の今一番いいところへ。観桜です。

福島で桜と言えば、やはり三春の滝桜。日本一の一本桜であります。

有名な一本桜というと、山梨の神代桜、岐阜の淡墨桜などがあります。


未だ滝桜は見たことが無かったので今年こそはと思って行ってみることに。

休日の混み具合は相当なものらしいので平日に行きました。

この日は満開六日目。もうすでに葉が出始め、散ってきてもいましたがまだ綺麗でした。




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滝桜は間近で見るとそこまで大きさを感じませんが、遠目だととても存在感があります。

本当に瀑布の如き大迫力の一本桜、どんな桜よりも一見の価値ありです。



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着いた時刻は十時前。まだ人はまばらでゆっくり見ることが出来ました。

上の方から見ると幹の太さがよく分ります。樹齢千年にもなるのに空洞も無く、枝も元気です。





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老木とは思えないほど瑞々しい花をたくさんつけています。





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原っぱに座って小一時間滝桜を眺めていました。



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続いては滝桜から車で20分、滝桜の子どもと言われる郡山の地蔵桜にも行ってきました。

滝桜と比べるとかなり赤みが加わっています。こちらは樹齢300年ほど。

横幅はありませんが、背が高く存在感があります。

この日は大変天気が良く、郡山の北西にそびえる安達太良山がよく見えました。




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青空に映える妖艶なるしだれ桜の花。




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滝桜と比べるとまだまだ若々しさのある巨大な地蔵桜。

此方から見ると垂れ下がる花びらが藤の花のようです。




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三春市街に戻って臨済宗の福聚寺へ。







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方丈の前では染井吉野が綺麗でした。




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境内の小堂に上がると向かい側に見事なしだれ桜が。

聞くところによると、三春には滝桜の子孫のしだれ桜がたくさん植えられているそう。滝桜に行く途中にも多くの立派なしだれを見ることが出来ました。






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三春のしだれ桜、最後は雪村庵の雪村桜です。

室町時代後期に活躍した画僧、雪村は晩年をこの三春の地で過ごしました。

現在上野の芸大美術館では雪村展が開催されています。

雪村が好きな私は一度三春に雪村詣でに行ってみたいと思っていたので感激でした。

雪村桜はもう散りはじめでしたが老木の迫力があって見事でした。



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郡山からは磐越西線を使って会津若松へ。




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この日は快晴、車窓からは雄大な磐梯山の姿が。

今年は雪が少なめみたいです。




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会津盆地が見えてくると真っ白な山脈が北西の方に見えてきました。飯豊山です。

私が夏に訪れた時には飯豊山は端の方に小さく見えているだけだったのですが、空気の澄んだ寒い時期には大きく見えるみたいです。

東北の最も奥深い山、二年前に一度登ったことがありますが、今度は山形から縦走してみたいと思っています。




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若松では二年前にお世話になった農家さんを訪ね、午後六前に時宿泊する東山温泉に着きました。

東山温泉は会津若松市街の南東にあるかつては藩の湯治場だった場所です。

泊まったのは温泉の顔とも言える老舗の向瀧。此所には二度来ていますがずっと泊まってみたいと思っていました。


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赤瓦が印象的な向瀧の建物。近代日本建築の好きな私には垂涎ものです。



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向瀧のもう一つの魅力はお庭です。斜面に沿って作庭されています。

料金の高い部屋からはこの庭園が良く見えるようになっています。




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庭園には桜も植えられていました。こちらは山の中なので咲きはじめ。



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庭園では山の花も咲いていました。三つ葉の印象的なエンレイソウです。




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こちらはカタクリの花です。



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苔の美しい庭園と風格ある建物がよく調和しています。




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清楚なアズマイチゲも咲いていました。




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温泉にもたくさん入りました。

泉質は塩化物泉。舐めると少ししょっぱい味がします。温泉は大変清潔で良い香りがしました。


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貸切風呂は全部で三つあります。

大浴場でもあまり人が来ないので実質貸切みたいなものですがこちらも行く価値ありです。




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三つめの浴場は熱湯のきつね湯です。




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きつね湯は45度もあり、30秒も入っていられないほどの熱さです。

でも湯治場としての東山温泉を味わいたいのなら是非この湯には入っておきたいところ。

入った後は体の悪いところが綺麗によくなります。


向瀧は建築、温泉ともに素晴らしいのですが、何よりも心のこもったもてなしが一番心に残りました。

私の中では指折りの良い御宿です。是非再訪したいと思います。




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次の日は若松市街を散策。東山温泉近くの武家屋敷はソメイヨシノが見事です。




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屋根瓦と桜、お似合いの共演。




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花の密度が凄いのです。




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境内は桜の園。




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一番見事な一本木です。



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滝のように枝垂れた染井吉野たち。




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続いては藩の薬草園である御薬園(おやくえん)へ。



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今でも園内では多種多様な薬草が植えられています。中にはタンポポやドクダミなど身近な花も含まれています。

まだ四月なのでほとんどは咲いていませんでした。



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緑の池に映えるお池。前回来た時は3月で一面白銀の世界でした。



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咲きはじめのスモモと茶亭です。






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若松の中心、鶴ヶ城にやってきました。

桜は四日前に満開を迎え、もう散りはじめに入っていました。お堀にはすでに花筏もできています。




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鶴ヶ城の天守閣と染井吉野。東北の桜の代表的な景色です。


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天守閣最上階に登ると360度の会津盆地を見渡す景色が。

北東には秀麗な会津富士、磐梯山が見えます。



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北方には飯豊山の巨大な山体が。此所から見るだけでもこの山の奥深さが分かります。







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城下では一面薄紅、桜の海です。






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鶴ヶ城の桜はかなり咲きはじめが遅いのでやきもきしていましたが、4月中旬に暖かい日が連続したので思ったより早く咲いてくれました。




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高度感のある土塁の上も桜並木が。



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城内は何処も桜でいっぱい。




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あとは鶴ヶ城と桜を様々な角度から。





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一番良い季節の鶴ヶ城でした。




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若松で最後に訪れたのは会津一の名木桜である石部桜です。

何本もの幹が一体となって咲く巨大な姿が特徴的です。





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桜はすでに散り始め。

小ぶりな花弁がとても可愛らしいです。



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この角度から見ると何本もの木が集まっていることが良く分かります。




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田園の中に咲く姿、石部桜はとても風情がありました。




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若松散策から戻り、電車で北上し、喜多方へと向かいます。



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車窓からでも磐梯山は見えます。猪苗代から見るよりもより郷土富士の風情があります。



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日橋川の河川敷では見事な桜並木が見られました。



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北に走ると飯豊山の姿がどんどん大きくなってきます。




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喜多方を訪れた目的はこちらの観桜どころ。日中線のしだれ桜並木です。

喜多方の北にある日中温泉まで続いていた日中線跡には3キロに渡って枝垂れ桜の並木道が続いており、染井吉野とは違う壮観な景色を楽しむことが出来ます。




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枝垂れ桜は咲きはじめのころが赤く、だんだん色がとれて白くなっていきます。

この日は三分の一が満開で、あとは七分咲き程度でした。





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かつて日中線を走っていた蒸気機関車が保存されています。




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この種類の枝垂れ桜は咲きはじめの紅い花が一番きれいです。



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並木道は3キロもあるので途中で休憩しながら歩きます。



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東北でも特に人気の高い日中線の枝垂れ桜ですが、この日は人が少なくゆっくり散策できました。







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咲き具合によってさまざまな色の枝垂れ桜が楽しめます。





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だんだん変わっていく色の具合を見られるのが枝垂れ桜の面白いところです。





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並木道も終わりに近づくと住宅街が終わり田園風景が見られるようになります。






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枝垂れ桜の並木道とはお別れ。飯豊山の山体と並木道を遠くから眺めます。

福島の桜の旅はこれでおしまい。今までの中で一番密度の濃い観桜だったかもしれません。



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おまけ。

三春で買った民芸品の三春駒です。三春が昔馬の産地だった名残りともいえます。三春を訪れた際には是非ともお土産に買いたい逸品です。